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多磨川に「太鼓全盲持ちだし禁止」 [歴史]

多磨川に さらす手づくり さらさらに と万葉東歌で詠まれた多摩川。古来よりひとびとが住み、生活を営み、また官道ができ、大和の国よりひとびとが行き来したこの地。この万葉東歌を調べているうちに、万葉紀行を書かれているいとりの作家・はるかわるかさんの本と出合った。
北紀行・南航路と題して、現代文芸として失われてしまった古歌を、筆者はあえて詠ませていただくと巻末に書かれていた。
川崎市に足を運んだ筆者が、ここから自分が見ている地も太古のむかしは海だった。島影はおろか見えない海をわたしは見ているのですと。
むかしは武蔵国橘樹郡に属し世田谷や狛江と同様に古墳群が多い所でひとつの古墳を訪れたのだ。しかし見渡しても古墳のような茂みもない。地元の古老に場所を聞いてもわからない。地図をたよりに急勾配の道を登ると逆らうようにして住宅街が並んでいる。登りつめると児童公園にあるような小さい丘が建っていた。ほっとした筆者はとりあえず頂上に登ってみた。東の彼方には川崎のビル群と工場の煙がかすかにかすんでいた。

『横さらふ 五百重波にて近つ国、遠つ国とて あれの会ふあれ』  るか


以前、枕詞に 『夏麻引く』 と詠われた地 上総の国を尋ねた筆者が 夏麻引くとは夏に茂る麻から麻糸を紡ぐことから (う) あるいは (い) の音にかかると引用されていると説明していた。
宇奈比と推測される世田谷・宇奈根地方も多摩川沿いです。

 『夏麻引く宇奈比をさして飛ぶ鳥の至らむとぞよ我が下延へし 』
武蔵国多摩郡 作者未詳 万葉集巻14


ここで詠われる宇奈比とは宇奈根のことなのですが、宇奈比をさして飛ぶ鳥とはいったいどの方角から詠まれた歌なのでしょうかと筆者は疑問をなげかけている。
ただ住宅街とビル・工場だけの風景の中から 『横さらふ 五百重波』 と連想できるのも、埋立地ばかりになった東京湾沿岸が以前はさざなみが漂う干潟であったからだろう。
それだけでなく、どれだけ筆者が歌が恋しく寄れば寄るほど、離れにくい思いが歌を詠まれた土地に執着しているからこそ、『五百重波』 と詠めるも、古歌のもつ音と美しい節から生まれてくるのだろう。


玉川や 千村(ちむら)五百村(いほむら) 手づくりを さらしそふると 見ゆる月かな (うけらが花)
寒秋              
1947年(昭和22年)      
1949年(昭和24年)     
1951年(昭和26年)      
1953年(昭和28年)      
1957年(昭和32年)      
1963年(昭和38年)      
1968年(昭和43年)      
1971年(昭和46年)      
1973年(昭和48年)      
1974年(昭和49年)     
1976年(昭和51年)     
1981年(昭和56年)         
1983年(昭和58年)      
1986年(昭和61年)        
1988年(昭和63年)       
2002年(平成14年)      
【無断使用持ち出し禁止 太鼓///全盲】


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ことしは冷夏? [お天気]

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<冷夏>日照不足と低温 異常天候早期警戒情報…気象庁
8月19日 毎日新聞


8月上旬から中旬、全国各地で記録的な日照不足になったことが、気象庁のまとめで分かった。下旬も寒気の流れ込みで気温が例年を下回る恐れがあることから、同庁は異常天候早期警戒情報を出して農作物の管理などに注意を呼びかけている。

 同庁によると、1~18日の日照時間は平年に比べて、東北の太平洋側が64%▽関東甲信が78%▽北陸が62%▽近畿の日本海側が64%▽九州北部が74%--で、6~8割にとどまっている。降水量は東日本から西日本にかけ平年を大きく上回り、台風9号の影響で豪雨となった近畿で平年の213%、四国では同247%となっている。

 太平洋高気圧の張り出しが例年に比べて弱く、南から暖かく湿った空気が入り込みやすいため、大気の状態が不安定になって曇りや雨の日が多くなっているという。

 一方、23日ごろからは気圧の谷が本州付近を通過し、寒気が流れ込む見込み。そのため、9月1日ごろにかけて各地で気温が平年を1~2度程度下回る可能性が高く、関東甲信で平年より2.0度以上、北陸では2.2度以上低くなる見込みだという。同庁気候情報課は「今年の晩夏から初秋は、残暑どころか、朝晩は肌寒くなると予想される」と話している。

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北極振動指数が負を示した2006年冬(前年2005年12月〜同年2月)は日本でも寒冬となり、日本海側に記録的豪雪をもたらした平成18年豪雪の原因になったとされている。このように北極振動は北半球の冬季の気候に大きな影響を持っていると考えられている。また冬の気温の変化によって海氷や積雪の量が変化することにより中緯度の夏季の低気圧や高気圧の消長に影響し、夏季の気候にも影響を与えていることも指摘されている。日本付近では前の冬に北極振動指数が正であるとオホーツク海高気圧の勢力が増し、冷夏になるとされている。
2009年から2010年にかけての冬は、南東部を除くヨーロッパの広範囲やユーラシア中央部、南部を中心としたアメリカで低温、カナダ東部で高温となった。ワシントンD.C.で2月中旬に110年ぶりの大雪、フロリダ州でも氷点下を記録する異常低温となったほか、イギリスでも30年ぶりの低温や大雪となった。この主原因は、北極振動が近年稀にみる負の変動に振れたことと考えられている。
1980年ごろから北極振動指数は正の値を示すことが多くなっているが、これについては地球温暖化との関連が考えられている。特に、北半球の気温の長期変化傾向は、正の北極振動の時の気温パターンとほぼ一致するため、近年の北半球の気温上昇の大部分が北極振動のパターン変化の影響を受けているのではないかとみられている。Wik

北半球が2015年以降に寒冷化!?
http://news.mynavi.jp/news/2013/07/03/027/
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